不屈の闘志 -娘と私の2年間 偏差値35からの中学受験-

鬼が出るか蛇が出るか。唐突に中学受験をすることになった母と娘。偏差値35から偏差値62。紆余曲折2年間の回顧録

まるで氷のように研ぎ澄まされ、冷静で冷たくなっていく。菩薩の満月が怒る時。

<個別初の授業>

 
早速予定していた土曜日の最初の授業の時間になった。
娘も新しい環境に期待を頂き、楽しみにしているようだった。

ここでは、主に未習単元の解き方を教えてもらう予定だ。
未習単元が、理解できれば良い。
まだ今の段階では、すらすら解くところまでは望んでいなかった。

まずは、ノートをきちんと取ってくること。
可能であれば、問題とノートを見て、後で私がわかる状態だとありがたい。
また、本人もおぼろげながら、ノートの記憶をもとに思い出せれば良い。
 
取りこぼし単元については、「全く知りません」「見当もつきません」この状態を避けたかった。
 
その日は夫が送りで、私が迎えだった。
土曜日のお昼前
、わくわくしながら、迎えに行った。
 
すぐに娘が出てきたが、様子がおかしい。
 
ちょっと歩こう。と、歩きながら話を聞く。
 
『「あのね、授業中、こんなこともできないの?」「こんなことも知らないの?」っ先生が馬鹿にした口調で、ずっと言うの。
 
何も言えなくなっちゃって。でも、頑張って書くと、
「はぁ。」って、わざと大きくため息をついたりするの。
 
ほとんど教えてくれなくて、ずっと馬鹿にされてたの』
 
と言い、大粒の涙をこぼし始めた。
 
詳しく聞く。
やはり本人が言うように、今日は何かを教わったというより、ずっと誹謗中傷を受けていたようだ。
 
「え?でもさ、今日って、小数と分数の単元だよね?」念の為、確認する。
「うん。そう」娘が答える。 
 
この瞬間、頭の中で仕事モードのスイッチが入った。
 
私は滅多に怒らない。職場でも怒らないし、顔にも出さない。基本、突発的な無理を言われても、ニコニコしているので、「菩薩の満月さん」と呼ばれているくらいだ。
 
実際怒ることが苦手で、怒るとエネルギーを使いすぎ、翌日熱を出してしまったりもするだ。
自分の体の為にも、怒らないようにしている。
 
もちろん、仕事の一環として、業者に対し、厳しく言わなければならない時もあり、怒っているように見せかけることはあるが、それは心から怒っている訳ではない。
 
しかし、この時は久しぶりに怒り出しそうな気配があった。
どんどん冷静で冷たくなっていった。
 
娘の涙を拭いて、少し落ち着いた後、「ごめんね。お話が聞きたいから個別へ戻っていいかな?」と娘を連れて戻った。
 
担当した講師の話が聞きたいというと、その男性講師が出てきた。
「あー!お母さんすか!この子やべっすよ!通分もできないんすよ!」
「ちょっと、ハッキリ言っちゃうんすけど、間に合わないっす!無理っすよ!あはは」と、笑いながら言った。
 
その先生には「そうでしたか。今日はお世話になりました」とだけ答えた。
 
これ以上この講師と話す必要性を感じなかった。
時間の無駄だ。
 
事務の方に、「今日は初回なので、責任者の方を呼んでいただけます?」とだけ言った。
 
 

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