不屈の闘志 -娘と私の2年間 偏差値35からの中学受験-

鬼が出るか蛇が出るか。唐突に中学受験をすることになった母と娘。偏差値35から偏差値62。紆余曲折2年間の回顧録

異なる意識。己から向かうということ。

<戦え!2度目の戦>


2度目の組分けストがやってきた。
 
私も娘も前回とは打って変わって、緊張感が高まる。
 
娘は前夜から腹痛を訴えた。
この頃から、娘は極度な緊張をすると、腹痛を訴え、腸を壊すようになった。
結局、これら症状には、2年後の受験当日まで悩まされることになった。
医師の指導含め、あれこれ試みたが、結局これといった特効薬も対応策も、この2年で見つけることはできなかった。

難しいものだ。せめて試験中は持ちこたえてくれと祈る。

今回の組分けテストの範囲に対する対策は、全く納得のいくものではない。
望めるのであれば、あと1ヶ月欲しいくらいだ。

未習単元が学習時間の4分の3を占めていて、組分けテストの対策まで手が回らないのだ。
それは、私も娘もわかっている。
だから、驚くほど良い成績が出るということが、ないこともわかっている。
 
ただ、この1ヶ月、私の未習単元鬼授業に娘はついてきていた。
私の厳しさでいうと、この時期がピークだった。
 
「あの頃のママの目は怖かった」と後で娘に、よく言われた。
自分ではテキパキとさばいているつもりであったが、娘にとっては、今までに比べ、別人の様に冷たかったろうし、怖かったに違いない。
体力的にも、次々に勉強課題が出されて、きつかったと思う。
 
しかし、私が毎日必死だった姿を見てか、真剣な顔を見て何かを悟ったか、
勉強時間が何倍にも増えたからか、
この頃から私だけでなく、娘にもスイッチが入った。
 
日を追うごとに勉強に対し、真剣に取り組み、自分から向かう姿勢になっていた。
 
そう、この鬼の未習単元対策をしているうちに、いつしか私も娘も本気で受験勉強に突入していたのだ。
 
前回の模試とは違う。
やはり勉強をしていなければ、恐れるものも、知りたいものも何もないのだろう。
前回は飄々としていたが、今回は二人とも違ったのはその為だ。
 
結果を求めている訳ではない。
 
ただ、左右どこを見ても海岸線しか見えない、海のど真ん中に、ぽつんと浮かんでいた前回に比べ、
今は島へ向かって泳ぎだしている。

意識が変わってきており、試験を望む姿勢が、今までとは違う。
組分けテストは、あくまで島へ泳いでいる過程にある『検査』のようなものなのだ。
 
今の自分がどこにいて、どんな状態なのかを知りたい、娘自身も、そう思うようになっていた。
 
 
「行ってきます」と、凛とした顔で娘は言った。
 「いってらっしゃい」と、私も答えた。
 
この日のやり取りが一番受験当日に似ていた。
 寒い朝だった。
 
ぴんと空気が張りつめる中、娘は向かった。
 
 

にほんブログ村 受験ブログへ にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(早稲アカ)へ  にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(サピックス)へ  にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(自宅学習組)へ  ブログランキング・にほんブログ村へ