不屈の闘志 -娘と私の2年間 偏差値35からの中学受験-

鬼が出るか蛇が出るか。唐突に中学受験をすることになった母と娘。偏差値35から偏差値62。紆余曲折2年間の回顧録

初めての学校見学。秋晴れの都立大泉高等学校附属中学校。

<初めての学校見学1>

 
初めての学校見学は、かなり緊張した。
なぜならば、私には、「夫を受験に前向きにさせる」という裏ミッションがあるからだ。
 
「何着て行くー?」明るく私が問いかける。
夫婦で出かける時は、大体の服装を合わせる。
 
スーツは固すぎるかなという話になり、夫は紺のジャケットにパンツ。
私はシンプルな紺のワンピースにした。
 
結局、この後2年間、私立含め、数十回に及ぶ学校見学は、全て紺のシンプルなワンピースを着ていった。
 
似たようなワンピースを数着持っていたが、真夏もあれば、冬もある。雨の日もあるし、沢山歩く日もある。
 
都度ホームクリーニングをして、生地も傷み、何着も捨てて、何着も買い替えた程、随分と着用したし、随分と学校見学も行った。
 
 
学校見学で調べておくべき項目をチェックする。
・教職員の方の様子
・生徒の様子
・自宅から校舎までDoor to door の時間
・最寄り駅からの時間
・最寄駅の安全性
・最寄駅から学校への通学路の安全性

いざ出発する。
電車の中では、学校のレビュー記事で読んだ生徒からの評判を話した。
 
ここも計画通り。夫は、聞き流しもせず、今日はきちんと聞いている。
 
今日重要なのは、夫の心を受験へ持っていけるかどうかだ。
 
失敗すれば、中学受験に対して、夫婦喧嘩もしくは親子喧嘩、または板挟みになるだろう。
喧嘩は見るのもするのも嫌だし、時間も労力も無駄にしたくない。
 
最寄りの大泉学園は一軒家の多い静かな住宅地だった。
帰りは少し暗いかもしれないという点だけ、やや気になったが、心配なものは何もなかった。
 
そして校門をくぐり、校舎へ向かう道で圧倒された。
道幅がかなり広い。車道のような広さだ。

桜並木が、そよそよと風に吹かれていた。
その雰囲気も良かった。
 
「気持ちが良い秋晴れだね」夫が弾んだ声を上げる。
「これ桜だね。春は、桜が満開で綺麗だろうな」私も答える。
自然の力に心打たれ、涙がこみ上げそうだ。
 
やがてグラウンドが見えてきた。想像よりもかなり大きい。
 
「おお!これが噂のグラウンド?」と夫が大きな声を出す。
 
「うん。グラウンドの他に、テニスコートも六面あるんだって。後は、アリーナとか、トレーニングルームとか、柔道場もあるらしいよ。水泳部があるからプールもあるはず」
 
調べておいた情報を、ここぞとばかりに言う。
 
施設情報を道中ではなく、グラウンドを見てから言うことも、練っていたプラン通りだ。
 
「こんな学校が池袋から20分の場所にあるのか。しかも私立じゃなくて都立で。すごいな!
夫の目がキラキラと輝くのを、私は見逃さなかった。
 
よし!と、心の中でガッツボーズをした。
 

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