<クラスアップと理社>
理社についてどうするか。
冬休みの間、ずっと悩んでいた。
もし、私立受験をするのであれば、2科目受験という選択肢があるらしい。
これは朗報だった。
それならば、このまま2科目で固め、国算の成績をアップさせる方が良いのだろうか。
しかし、この頃の私達は、都立大泉高等学校附属中を見たばかりで、一層、都立に惹かれていた。
都立ならば、4科目必要だ。
選択肢を、今から狭めてしまうのも、どうなのだろう。
入塾当初は、4科目でスタートするつもりだった。
しかし、入塾テスト後成績を見て、現在の担任でもある早稲アカのY先生が
「とてもではないが、4科目同時にスタートしたら、お子さんはついていけず、潰れます。まずは、2科目からスタートすることをお勧めします」と、おっしゃり、現在の2科目受講がある。
それでも、だ。
それでも、ここまで、やっとの思いで、何とかやってこれたレベルだった。
4科目でスタートしていたら、先生の予想通り、娘は潰れた。
それ以前に、私も潰れていたに違いない。
考えるだけで恐ろしい。
入塾当初、九九を筆算で解いていたこともあった。
一度だけ行った個別塾でも、通分もできない事を指摘され、
この子は受験には間に合いませんと見放されたこともあった。
今となっては、厳しい言い方をせず、やんわりと二科目に誘導してくれた、早稲アカのY先生の一言は大きかった。
Y先生には、今でも深く感謝している。
受講していない理社の時間があったからこそ、こうして算数の未習単元を、僅か2か月弱で、ほぼ終えることができたし、受験を諦めず今があるのだ。
ここで、ほぼ、という言い方をしたのは、
冬期講習までに終えるはずだった個別塾のピンポイント授業が、スケジュールの兼ね合いから、年越しに持ち越してしまったからだ。
しかし、それはそれで、こちらとしても好都合だった。
冬休みに総合問題を解いた中で、私が教えても腑落ちしない問題が早速あるのだ。
何度説明しても、娘が苦手な問題もあり、手を焼いていた。
その問題は、これ以上時間をかけず、年明け、個別のS先生に教えて頂こう。
問題はその先だ。
早稲アカとは、2月1日、新小5になる日から、一つ上のクラスに上がる話になっている。
現在のクラスと、一つ上のクラス。
二つのレベル差がどれくらいのものなのか、見当もつかなかった。
そもそも宿題の量があれほど変わるとは、この時は知る由もなかった。
ただ、この先どう進むにしても、いつまでも理社を後回しにできない。
今度は理社の未習単元を大量に消化する事になるのも避けたい。
やはり、新小5のクラスアップのタイミングで4科目にしよう。
近づく新小5。
先が見えない未来は、怖かった。