不屈の闘志 -娘と私の2年間 偏差値35からの中学受験-

鬼が出るか蛇が出るか。唐突に中学受験をすることになった母と娘。偏差値35から偏差値62。紆余曲折2年間の回顧録

新小5前に対策を考えなくてはいけない重要課題。塾弁当

<どうする塾弁>

 
新小5からの生活について、もう一つ悩んでいることがあった。
 
塾弁当だ。
小5から塾弁が必要になる。

この塾弁は、25分以内で食べるらしい。
リサーチしたところ、おにぎりやフルーツだけ持ってくる子もいれば、2段弁当の子もいるらしい。
 
食の細さや、腹持ちもあるだろう。
 
娘は、今でこそスリムだが、この頃までは、達磨の様に丸く、お餅のように柔らかく、食欲旺盛だった。
 
亡き父の食育指導の成果なのか、
ただの食いしん坊ではなくて、食事で精神バランスを保っているところもあった。
 
嫌なことがあっても、食後には元気になっている。

仕事で辛いことがあった日の夜、食事をしている時、手料理のぬくもりに、ふと涙が出てしまう私と似ている。
  
問題は、お弁当は18時40分頃からということだ。
私は完全に会社にいるので、帰ってから作るのでは間に合わない。
 
同居の母に頼むしかない。
 
1月2週間目を過ぎたあたりに、思い切って相談してみた。
「あのね、相談があるのだけど。」
「来月から、塾弁が必要になるみたいなの。」
 
母の場合、この数か月間、私がわざとらしく「塾弁」「塾弁」と騒いでいたこともあり、すぐに察してくれたようだ。

「作って欲しいって相談よね」
 
「うん」小さい声で答える。
 
母は娘だけではなく、平日は私達夫婦も含める家族全員分の夕飯も作ってくれている。

「夕飯も作らなくちゃいけないのに」

「お弁当も作らなくちゃいけなくて」
 
「更に塾まで送っていく必要もあるのでしょう?」

「全く大変よね。受験って。」
 
母がため息をつきながら、何かを考えている。
 
早くても20時に帰宅する私が、帰宅後にお弁当を作ることができないことも、
食にどん欲な娘が、21時まで食べずにいられないことも、母は把握している。
 
頭が上がらない思いで、母の発言を待つ。
 
断られたらどうしようか。
朝作って冷蔵庫に入れ、塾で食べるのは夜。
加熱しないと食中毒が心配だ。
 
冷蔵庫からお弁当箱を出して、レンチンで加熱殺菌したとして、
その後、保冷材の上で冷まし、それから蓋をして、ハンカチにくるんで、塾に行くなんて高等なことを、娘ができるだろうか。
 
いや、私達の夕飯は、自分たちで何とかするのでお弁当だけでも、と、もう一回食い下がってみよう。
 
そう考えていると 
「わかった」と、ようやく母が口を開く。

「じゃあ、お夕飯を早めに作って、そのおかずを入れる」
 
何と有難い。渋々ながらも、引き受けてくれた。
 
「有難きお言葉、恐悦至極にございます。」ひれ伏しながら答える。

「お孫様のお迎えは、私どもで、いたしますゆえ」と、おどけて見せたが
 
「当たり前でしょう!」と、ぴしゃりと言われ、笑ってもくれなかった。
 
20時45分までに塾に着く為には、ほとんど残業ができない。
ここは夫と調整しながら何とかしていくしかない。
 
それでもほっとしたし、母の承諾が有り難かった。
 

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