<先輩お父さんの経験から学んだこと>
都立中高一貫校の合格発表は1週間後だった。
ブログの記事として投稿されたのは、もっとずっと後だ。
完璧なプランを立てて挑んだお父さんとお嬢さんの結果を見守った。
結果、お嬢さんは私立へ進学となった。
その瞬間、私の中で何かが崩れてしまった。
突然、焦燥感に駆られた。
突然、焦燥感に駆られた。
どうしよう、こんな完璧なお父さんでもお嬢さんを合格させてあげることができなかった。
これが受験の世界なのか。
これが受験の世界なのか。
それなのに、私と偏差値35の娘が、都立中高一貫校に合格できる可能性なんてないと。
焦りすぎて、涙が出てくる。
お茶を飲んで、目をつぶり、深呼吸を繰り返す。
気を落ち着かせ、母の部屋を訪ねる。
今現在、都立志望のお父さんのブログを読んでいること。
その方に、自分が絶大な信頼をおいていたこと。
今日、結果が投稿されたが、お嬢さんは都立はご縁がなく、私立に行くことに決めたこと。
娘の考えている都立中高一貫校の倍率は6倍以上あること。
優秀なお嬢さんと、知的で完璧なお父さんの組み合わせで突破できない倍率を、私と偏差値35の娘で突破できる気がしないこと。
夫がやっと受験に前向きになったのに、どうしようと困っていること。
母は、直接その話題には返事をせず、都立受験をしたお孫さん達の話をし始めた。
先日知人達と会った際、お孫さんの受験の話になったが、都立中高一貫校を受けたお孫さんが沢山いたのだそうだ。
母なりに気を使って調べてくれていることに嬉しく思う。
お孫さん達の受験の話を聞く。
話に出てきたお孫さん達は見な男の子だったが、勉強になった。
話に出てきたお孫さん達は見な男の子だったが、勉強になった。
その後、母がぼそっと言った。
「どうして都立じゃなきゃいけないの?」
「どうして共学じゃなきゃいけないの?」
「あの子は、私立の女子校向きだと私は思うんだけど。」
「〇〇さん(私が尊敬している母の知人)も、そう言ってたよ。」
「あの子は、私立の女子校向きだと私は思うんだけど。」
「〇〇さん(私が尊敬している母の知人)も、そう言ってたよ。」
え?思わず耳を疑った。
どうして都立じゃなきゃいけないのか。
確かにそうだ。
どうして共学じゃなきゃいけないのか。
自分が私立の女子校出身にもかかわらず、考えてもみなかった。
端から除外していたのだ。
端から除外していたのだ。
なぜだろう。
また大変なエネルギーを使って、夫に説明するのを負担に思い、放棄していたのだろうか。
「都立と私立だと学費が全然違うんだよ」と母に言ってみる。
「それについても、考えていたのだけれど、色々考え方を変えてみたらどう。
例えば、これをこうして、こうして、こうしたりするとか」
母の企画力や回転の速さには、いつも驚かされる。
考え方は一つじゃない。それは母に教わった。
それでも偏ってしまう私には、こういったアドバイスは有難い。
長い間、未習単元の山と仕事の山を抱えていて向き合えなかった。
しかし、今なら向き合えるのではないか。
いや、むしろ、今こそ、きちんと向き合うべきだ、という神様の啓示かもしれない。
これは良いサインなのかもしれない。
この日をきっかけに、「志望校探し」という樹海の様な世界へ、最初の一歩を踏み出したのであった。