不屈の闘志 -娘と私の2年間 偏差値35からの中学受験-

鬼が出るか蛇が出るか。唐突に中学受験をすることになった母と娘。偏差値35から偏差値62。紆余曲折2年間の回顧録

24時間ママ塾始動。直後に一家を襲った事件。不法侵入。

<不法侵入者>

 
仕事を辞めて、二人の生活は変わった。
 
娘の変化については、後日改めて書くが、帰宅して私がいる生活に少しずつ慣れてくると、第一声で何があったかわかるし、帰宅の時間で何かあった事もわかるようになった。

私と娘の関係は少しずつ変わっていった。
信頼関係が深まっていったのだ。
 
そんな矢先、事件は起こった。

ある日、私は、お弁当用のシチューを作っていた。
ピンポンとインターフォンが鳴った。
 
ちょうど宅配便の再配達をお願いしていた時だった。
 
顔の見えないキッチン近くのインターフォンに出ると「こんにちは」と声がしたので、「ちょっと受け取ってくれない?」と頼んで娘に出てもらった。
 
この時「こんにちは」の後に
ヤマト運輸です」とか「郵便局です」とか「佐川急便です」と名を名乗らかったことに対して、どうして、不思議に思わなかったのだろう。
 
それでも最初は気が付かなかった。
娘はなかなか戻ってこない。その上、ドアが閉まる音がしない。
 
話し声も聞こえない。
 
何だろう?と、火を止め、エプロンをしたまま、様子を見に向かおうとした。
 
その時だ!
 
リビングのドアが空き、目の前に、大きな男性が立っているではないか。
 
どうして、家の中に人がいるのだ?これは誰だ?
混乱しながらも、私は両手を広げた道をふさぎ、廊下に男性を押し出した。
 
一時も、目を離さないようにしながら、横目で娘を探す。
 
そして、玄関で真っ青な顔をしながら、壁にへばりつくように小さくなりながら、娘が立っているのを見つけた。
 
「お願い逃げて。」心の中で叫ぶ。
しかし、娘に向かって声を上げた瞬間、逆上して襲われるかもしれないし、どう転ぶかわからない。
 
私は、両手を目いっぱい広げて、
「出て行って。これ以上入らないで!」
と、自分でも驚くような怖い顔をして、大声で男性に怒鳴った。

その声で、男性は出て行った。
 
その後、警察を呼び、小学校へも連絡をして状況を共有した。
 
ほどなくして、自宅に侵入したのが、誰であり、どこに住んでいるのか、分かった。
 
それ以降、インターフォンが鳴っても、娘に出させることはなくなった。
しばらくの間、私と娘はトラウマになり、外に出ることが怖くなった。
 
家中のシャッターを開けられなかったし、学校からの帰宅が少しでも遅ければ、すぐに迎えにいけるようスタンバイして待つ日々が続いた。
 
不幸中の幸い。神様の啓示だ。今思えばそう思う。
あの日私がいて、本当に良かった。
娘が一人で出ていないで、そして、怪我も何もなくて本当に良かった。
 
危険というのは、隣りあわせだと分かってはいても、心のどこかで、自分とは直接関係がないような気持ちでニュースを見ている。

怖いなとか、気を付けなきゃな、と思っても、いつ何時何が起こるかというのは、本当にわからないものだ。
 
その日、私達は、普通に生活ができることのありがたさと、命の重さを知った。 
 
 

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