<女子校について話す>
今の娘を考える。
小5に入って事件が続き、ストレスの多い日々が続いているが、
受験勉強を始めたばかり、私も仕事を辞めたばかりなので、学校見学は、進んでいない。
小5に入って事件が続き、ストレスの多い日々が続いているが、
受験勉強を始めたばかり、私も仕事を辞めたばかりなので、学校見学は、進んでいない。
手元にあるパンフレットは、まだ一冊だった。
娘は、志望校や憧れの学校もなく、何に向かって走っているか見えない中、日々受験と戦っている。
たまには、息抜きとして、私が過ごした女子校の話もしても良いのではないか。
ふとそう思った。
ふとそう思った。
夫には、今夜さらっと、母校の話を聞かれたから、話したと報告しよう。
「女子校ってどんな感じ?」娘が聞いてくる。
「そうだな。学校によっても違うし、誰と同じクラスになるかでも違うけど。
ママは超楽しかったよ。」率直に言う。
「そうなんだ!何で今まで話してくれなかったの!」娘が言う。
それは、夫が共学を推しているからだとは言わなかった。
「どんなことが楽しかった?」娘が聞く。
「そうだな。本当に、くだらないことで、毎日いっぱい笑ったよ。
休み時間に先生のモノマネして、みんなで笑ったりね。
休み時間に先生のモノマネして、みんなで笑ったりね。
あとは、コカ・コーラの歌をハモってみようという話になって、5人くらい練習して歌ったりね。
あ、〇〇ちゃんと、クラスのみんなの前で、コントをしたこともあったよ。」
あ、〇〇ちゃんと、クラスのみんなの前で、コントをしたこともあったよ。」
私が笑う。
「えー!ママがコントなんてしてたの?」と娘も驚く。
改めて聞かれると、思い出されるのは他愛もない日々だ。
通学路や休み時間など、平和な日々が懐かしい。
通学路や休み時間など、平和な日々が懐かしい。
「他にはどんなことしたの?」娘が聞く。
私は不思議な歌詞の”おてもやん”を歌いだす。
「あはは。何で今でも歌えるの」と娘も笑う。
この頃から、私はママ塾において、お笑い担当に回る事が多くなった。
笑わせるだけの体力と余力があった事もあるが、娘のストレスを少しでも減らしたかったからだ。
考えてみれば、こんな風に女子同士でくだらない話をして、キャッキャと笑えるのは、女子校生活で鍛えた賜物と言えるかもしれない。
「他にはどんなことがあったの?」娘も止まらない。
「そうだな。ママ、体育祭で六学年の生徒が見てる中でキレキレのダンスもしたの。くじ引きでダンス担当を当てちゃってさー」と、私が笑う。
普段から想像もつかない姿に、娘が驚く。
「うそでしょ!ママがダンスなんてイメージにないんだけど!」。
「うそでしょ!ママがダンスなんてイメージにないんだけど!」。
「そうそう!ママ本当に下手でね。いつもは優しいダンス部の友達が、練習の時間だけ厳しいの!ママだけダンス部の友達と個別特訓もしたんだよ。あはは。懐かしいなぁ。まさに青春だね」
私の顔も思わずほころぶ。
「なんかさ。イメージと違うね。女子校って。明るくて楽しそうだね!」娘がそう言った。
「うん。〇〇(娘の名前)にも、きっと合った学校が見つかるよ!
ママも頑張って色々な学校調べてみるね!」私も明るく言った。
「うん!ありがとう。それじゃ塾に行く支度するね!」
そう言った娘の顔は、久々に晴れ晴れとしていた。