<ゲーム問題の結末>
楽しみを他に持ったことで、娘はゲームから次第に興味を失っていったように見えた。
ファイティングゲームではなく、パズルゲームでもなく、ロールプレイングゲームをしていたらしいので、1時間では、大して進まないことも、あまり面白くなかったようだ。
ファイティングゲームではなく、パズルゲームでもなく、ロールプレイングゲームをしていたらしいので、1時間では、大して進まないことも、あまり面白くなかったようだ。
受験前は通信で友達とゲームしていることもあったが、受験勉強を始めてから、時間が合わなくなり、友人と通信でプレイすることもなくなった。
それからしばらくたった週末のことだ。
夫と娘が気が付けば、見当たらない。
「ほほう。いよいよゲームだな。」私は思う。
「ほほう。いよいよゲームだな。」私は思う。
前回と違って余裕がある自分にも、ほっとする。
こっそり、夫と娘がいる部屋に近づくと、ドアの向こうから二人の会話が聞こえる。
やはりゲームだ。
やはりゲームだ。
リビングに戻り、タイマーを75分にセットした。
とりあえず一時間プラス15分様子を見てみよう。
読書をしていると、タイマーが鳴った。
私が二人の不在に気が付く前からゲームをしているのだとすると、1時間半以上ゲームをやっていたことになる。
部屋をノックする。
もちろん、終わっていなかった。はっとした顔で二人が振り返る。
今回は全くショックを受けなかった。
もちろん、終わっていなかった。はっとした顔で二人が振り返る。
今回は全くショックを受けなかった。
私はあえて、冷たい言い方をした。
「残念だけれど、ルール違反だね。今回こそ、ゲームは捨てます」といって、ゲームを預かって階段を降り、さっさとゴミ箱に捨てた。
追いかけてきた娘は、「ごめんなさい」と謝った。
しかし、意外なことに、「お願いだからゲームを捨てるのはやめて」とは言わなかった。
むしろ驚くほどケロッとして、さっさと勉強道具を机に並べ始めた。
しかし、意外なことに、「お願いだからゲームを捨てるのはやめて」とは言わなかった。
むしろ驚くほどケロッとして、さっさと勉強道具を机に並べ始めた。
最悪の場合は、後で拾ってあげようとか、
捨てるにしても、初期化した方がいいかなと考えて、わざわざ新品のゴミ袋に捨てたのだが、娘の為に拾う必要はないようだ。
むしろショックを受けているのは夫の方だった。
「〇〇、いいのか?」と娘に聞いていた。
「〇〇、いいのか?」と娘に聞いていた。
娘は、「うん。捨てられちゃって、ゲームが可哀想だけど、もういいや。やることいっぱいあるしね。」と夫に答えている。
しかし、意外なことに、動揺しているのは夫の方だ。
「何も捨てなくても」とか「俺もやってるのに」と悲しそうな声で言っている。
付き合いで始めた夫の方が、逆にゲームにはまってしまったのだろうか。
しかし、喧嘩は極力避けたかったので、
「ごめんね。受験が終わったら、また沢山ゲームで遊んでやってください」
そう言って、とりあえずその場を離れた。
3DSはしばらくこっそり保管したが、この日を境に娘が興味を持つことはなく、お礼を言って処分した。
しかし、私は、何だか夫の方が気になっていた。
どうしたんだろう。夫は、大丈夫なのだろうか。