不屈の闘志 -娘と私の2年間 偏差値35からの中学受験-

鬼が出るか蛇が出るか。唐突に中学受験をすることになった母と娘。偏差値35から偏差値62。紆余曲折2年間の回顧録

売買損益に出てくる言葉。その1、仕入れ値。ママ、儲けって何?

<バイソンワード。仕入れ値>

 
「お帰り」と言って娘を迎え入れる。ママ塾の始まりだ。
 今日は、売買損益に出てくる言葉について、説明する予定だった。
 
「〇〇(娘の名)は文房具屋さんで、色鉛筆とか、ノートを買うじゃない?」
うん。と娘は答える。
 
近頃、インターネットショッピングに頼り気味だったが、
近所の文房具屋さんに一人で買い物に行った経験が、ここで役立つかもしれない。
 
「例えばこのノートはいくら?」
「うーん。100円位かな。」娘は答える。
 
「それじゃあ、文房具屋さんは、お店に並べる為に、いくらでこのノートを買ったと思う?」と、私は聞く。
 
「全然わからないよ。」正直に娘は言う。

「文房具屋さんはね、お店に並んでいる鉛筆とか、ノートとかを他の場所でもっと安く買うの。その後、お店に並べて商品を売ってるの。」
 
娘はとりあえず頷く
 
「文房具屋さんは、文房具を売ることが、お 仕事だからね。儲けが出ないと、困っちゃうじゃない?」私が言う。
 
「ねぇ。ママ『儲けが出る』ってどういうこと?」と、娘が聞く。
 
そうか。「儲け」という言葉も知らないのか。なかなか手強い。
 
「儲けっていうのは、お店屋さんが手に入れるお金のことだよ。」私はゆっくり話す。
慌てた時こそ、ゆっくり話すようにしている。
 
「例えば〇〇は、文房具屋さんでノートを100円で買ったよね。
文房具屋さんは、お店に並べる前に、ノートを80円で買っていたとします。
文房具屋さんは、いくら手に入ったでしょう?」ちらっと娘を見る。
 
「20円!」娘は即答する。
 
「正解!!それが儲けね」
 
「お給料とは違うの?」娘が聞く。
 
そう来たかと思った。
でも、今はその話に行ってほしくない。
 
「うん。お給料の話は、また今度話すよ。
今はバイソンの為に、お店屋さんの話で説明するね」と、強引に話を戻す。
 
「文房具屋さんは、最初に80円でノートを買ったじゃない?それを『仕入れ』っていうの。
だから、その80円は、この中のどれでしょう?」
 私は娘のノートを指さす。
 
仕入れ値だ!」娘がはしゃぐ。
 
「そう!正解!大丈夫!わかってるじゃない!」私も元気よく答える。
 
「じゃあ、〇〇が払った100円はどれになるでしょう」
 
今度はうーんうーん、と悩んでいる。
「定価かな、売り値かな」
 
「うん。これはちょっと分かりにくかったね」質問をしておいて、私の方が言葉に詰まってしまった。
 
娘が見えている世界が見てきた。
店頭の商品は、魔法の様に現れたわけではなく、仕入れられている仕組みを知れば、
イメージが湧くだろうと思っていたが、
仕入れ値だけ教えても、まだまだ売買損益の理解までは程遠い。
 
しかし、娘の顔は暗かった昨日と打って変わって、はつらつとしていた。
その顔を見て、先は長いが頑張ろう、そう思った。
 
 

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