不屈の闘志 -娘と私の2年間 偏差値35からの中学受験-

鬼が出るか蛇が出るか。唐突に中学受験をすることになった母と娘。偏差値35から偏差値62。紆余曲折2年間の回顧録

組分けテスト前日の補習、レベルアップ授業と結果。立ち上がれ!過去にいないなら、新たな伝説を作ればいいのだ。

<組分け前のレベルアップ授業>

そうこうしている間に、次の組分けテストが近付いてきた。

 

娘はH先生の授業中、自分でボーダーを決めた様だ。

「次の算数は128点を超える!絶対に超える!!」そう、張り切っていた。

 

組分けテストの前にはレベルアップという名の無料補習があった。

無料の補習は、親として本当にありがたい。

その先行われる、全ての無料授業に娘は出席したが、別料金だったらかなりかかっただろう。

先生方に感謝しかない。

 

H先生のレベルアップでは、算数の模擬テストと、解説。そして、生徒たちが苦手な単元を教えてくれる。

何より、レベルアップに出ると、先生から気合を入れられ、生徒たちも士気が上がる。

 

やがて連絡があり、夫が迎えに行った。

しかし、帰宅した娘は大粒の涙を流していた。

 

「一生懸命、頑張ったのに、全然駄目だった・・・」そう言って、涙に濡れた答案用紙を差し出す。

 

私は、今日は補習じゃないのかと戸惑いながら、手洗いうがいを促す。


点数は88点。前回と同じだ、別にそれほど悪くないと思う。

 

しかし娘は、「ママ、私今回はどうしても128点を取りたかったの。なのに、全然取れなかった」

と言って泣いた。

 

「あんなにバイソン(売買損益)やったんだよ。食塩水だって、得意になったんだよ。
今回取れなかったら、次はいつ取れるかわからないんだよ。」

 

「ママだって、先生だって、今回は苦手な人にとっては、辛い試験範囲だって。

だから、できるようになれば、逆にチャンスかも言ってたじゃん。」娘は泣く。

 

娘の背中とポンポンと叩いて落ち着かせていた私も、やっと口を開く。
「ところで、この間違った問題は解き直した?」

 

娘はきっとした顔でこっちを見る。
「解説は聞いたし、ノートも取ったよ。でもママそれどころじゃないんだよ。私128点取れかったんだよ」
と、娘が怒る。

 

私は優しく言う。
「うん。でもH先生が折角教えてくれたのなら、解きなおそうよ。

今解きなおせば、明日解けるかもしれないじゃない」

 

「だって!」とまた娘が遮る。

 

「H先生の経験だと、今日の点数は本番の点数と大体同じになるんだって。先生がそう言ったもん」と言って、また泣く。

 

「そんなのわからないじゃない!」私もつい声が大きくなる。

「それじゃあ、H先生も驚くような、伝説の人物になったらいいじゃない!」

 

「先生が、いつか、『昔、ある生徒がいてね、あいつ、最初は偏差値35で、通分もできなかったけど、文字通りあいつは、人の3倍、宿題をやってましたよ。

人の3倍やって、いつの間にか偏差値60を超えて、第一志望にも受かりましたよ。』、って、いつか生徒に話してくれるかもしれないじゃない!」

 

さすがに盛りすぎかなと思ったが、『3倍やった』というキーワードが、娘の胸に刺さったようだ。
娘の涙は止まった。

 

「ママ、私解き直しする」そう言って、解き直しを始めた。

 

その晩、娘はぐっすり眠った。
涙を流し、すっきりした寝顔をしていた。

 

 

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