<組分け終了後>
小5、2度目の組分けテスト。
帰宅すると娘が「ママー!ママー!」と叫ぶ。
うっかり熟睡してしまっていた私は飛び起きた。
うっかり熟睡してしまっていた私は飛び起きた。
「どうだった?」と聞くより早く「自己採点しよう!!」と娘が叫ぶ。
今回は手応えがあると言う。
「見直しもした」「今回は(幅広く手を出さず)書いた問題は取ることを意識した」ということだった。
四谷大塚の組分けテストは、算数は一問8点なので、分かりやすい。
今回、娘が自分で決めた今回の目標の128点を取るには、16問取らなくてはいけない。
前回は88点だったので、11問だ。
16問取るには、計算ミスはゼロにしなければならないし、今まで着手できなかった大問にも挑戦しなくてはならない。
娘にとっては、かなり高い目標だった。
後に思うことだが、このテストを境に、目標を偏差値ではなく、点数に置いたことは、結果的に正解だった。
これにより、娘は偏差値に苦しめられなくて済んだし、正答率を上げることで、自分がマスターすべき課題を組み立て易くなった。
もし偏差値〇〇以上取る!という目標にしていたら、テストを受けてから偏差値が出るまで、数日も苦しむことになったし、
更なるプレッシャーに押しつぶされていた様に思う。
偏差値自体、自分では、どうにもできないことだからだ。
親としては、全体の中での娘の立ち位置を認識しなくてはいけないので、偏差値は重要だ。
私は偏差値が出るまで落ち着かず、緊張する日々を過ごした。
私は偏差値が出るまで落ち着かず、緊張する日々を過ごした。
しかし、そんな思いをするのは、私だけで十分だと思った。
それゆえ、娘にとっての偏差値は、『良い成績が出た時、先生に見せて褒めてもらう材料』と置いた。
自己採点の時間は、空気が凍る程張りつめる。
二人で手を合わせて祈り、よしと声をかける。
娘が自分の書いた答えを言い、私が解答に丸を付けていく。
どれだけ一緒に勉強をしても、会場で力を出せるかは本人次第。
親はリングには上がれないのだ。
親はリングには上がれないのだ。
自分の無力さを最も感じる瞬間でもあった。
かなり怖い。
赤ペンを持ち、丸を付けていく。
前回の11問超えた時点で、一度採点を止めた。
前回の11問超えた時点で、一度採点を止めた。
「ここまでで、88点。」私は静かに言う。
「あと、何問解いた?」と聞くと「5問」と娘が答える。
「やばい、お腹痛くなってきたよ」娘が悲鳴を上げるし、「ママも痛い」と私も返す。
「よし、続けるね」と言って、残りの自己採点に取り掛かる。
この先は、一問正解するだけで、前回の点数を超えることになる。
一つ丸が付くごとに、二人で小さくガッツポーズをする。
自己採点の結果は、16問が正解だった。
まさに、娘が目標としていた点数だ。
「よっしゃーー!!!」と娘は叫んだ。
二人で抱き合い、まるで受験の合格発表の様に喜んだ。