不屈の闘志 -娘と私の2年間 偏差値35からの中学受験-

鬼が出るか蛇が出るか。唐突に中学受験をすることになった母と娘。偏差値35から偏差値62。紆余曲折2年間の回顧録

学校説明会_香蘭女学校2_運動会から走れ。

<学校説明会_香蘭女学校2>

運動会当日は、予想通り朝からバタバタとしていた。
 
説明会の準備は、前日にしておいた。
いつもの紺のワンピース、肌色のストッキング、沢山歩けるヒールの低いパンプス、
手帳、筆記用具、ハンカチ類、モバイルバッテリー、本、お財布、パンプレットの入る大きめのバッグ。
 
何より睡眠。
体力勝負の日だ。
先生の話は集中して聞きたい、そう思い、前日は早めに休んだ。
 
運動会は、年々生徒も見学者も増加し、子供と一緒にお弁当を食べることができなくなった。
保護者は、一度帰って家で食事をし、食後すぐに学校に戻る。
 
遅くとも、一時帰宅する昼食のタイミングで運動会を抜け、説明会に向かわなければならない。

大体、運動会は予定より押すものだ。今年もその可能性は高い。
無事にソーラン節を見ることができるだろうか。不安だった。
 
すぐに食べられるよう、冷やし中華の準備もして、冷蔵庫に入れておいた。
 
当日は暑い日だった。
子供達の熱中症も心配だが、親も油断ならない。
始まるや否や、汗が噴き出し、塩分チャージを食べながら、娘の番を待った。
 
ようやくソーラン節が始まった。
正面で私はスマホで動画を撮り、夫と母は一眼レフカメラを向ける。
 
途中から、何だかスマホの画面越しに見るだけでは、不十分ではないかと感じた。
折角から来たからには、肉眼できちんと見てあげよう。
 
スマホを下げ、直接、娘の姿を見る。
小5ともなると、手を抜く人は手を抜いているが、娘の顔は、真剣そのものだ。
そして、小さな体で、一生懸命に踊っている。
 
「ねえ、ここまで、よく頑張ったね、よく頑張ったね」
思わず心の中で、娘に話しかける。
 
この春に起こった、数々の事件と、
それでも休まず、学校に向かう小さな背中を思い出し、涙があふれた。
 
よく頑張った、よく頑張ったと心の声が繰り返す。
無理をしてでも、見に来てよかった、そう思った。
 
ふと、時計を見る。いつの間にか、ぎりぎりの時間になっていた。
夫に時間が迫っていることを話し、走って自宅へ戻る。
 
今回は自宅から距離もあるので、早めに着きたい。
 
急いで食事を済ませ、着替えて向かう。
 
ここからはママモードだ。切り替えよう。
 
やや熱中症なのだろうか、頭が痛かった。
頭痛薬とビタミン剤も飲んでおく。
 
先ほどの健気に踊る娘の姿が、脳裏に焼き付いていた。
学校でも、あんなに頑張っているのだ。
受験勉強で、既に体も心も、いっぱいなはずなのに。
 
学校は学校で、あんなに頑張っていたのだ。
 
考えれば考えるほど、目頭が熱くなる。
いち早く、あの子に合う学校を見つけてあげたい。
 
私は駅へ向かって、勢いよく走り出した。
 
 

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