<大妻中学校と頌栄女子学院中学校>
運動会の翌日は振り替え休日だった。
週末は組分けテストだ。
組分けテスト対策もしたいが、滅多にない娘の休みは有効に使いたかった。
組分けテスト対策もしたいが、滅多にない娘の休みは有効に使いたかった。
娘は小6の二学期まで皆勤賞だった。
どんなに辛い日でも、「行く」と言ってランドセルを背負う。
よって平日学校見学へ行くことはできない。
チャンスだった。
午前中に大妻中学校、午後に頌栄女子学院中学校の校内案内の予約をした。
頌栄女子学院は少し遠いので、早稲アカへ遅刻する可能性を連絡しておいた。
午前中の大妻中学校の見学の後、一度自宅へ帰り、
塾の教材とお弁当を持って頌栄女子学院の見学に行くことにした。
塾バッグは見学の邪魔なので、駅でコインロッカーに預けた。
頌栄女子学院も、私一人での校内見学には既に済ませていた。
初めて頌栄女子学院に行った時のワクワク感といったらない。
初めて頌栄女子学院に行った時のワクワク感といったらない。
普段、どの学校でも、娘が制服を着てそこにいる姿が見えるか。
娘に合ってそうか、卒業後、娘はどんな女性になるか。そう考えている。
しかし、頌栄女子学院においては別だった。
自分が学生服を着て、自分が学校にいる様子がはっきりと見えた。
もう一度人生をやり直すことができ、通学1時間以内の学校でも良いなら、
間違いなく自分が頌栄女子学院へ進学したい、そう思った。
私にとって、それほどしっくりくる学校だった。
2校の学校見学は、母にも声をかけ、豊島岡女子学園に続き、親子三代で学校見学をすることになった。
まず、大妻中学校に行った。
娘は予想通りの反応だった。
綺麗なエントランス、綺麗な図書館。
愛読書のハリーポッターを見ては、「ママ!!」と振り返り満面の微笑みを見せた。
綺麗なエントランス、綺麗な図書館。
愛読書のハリーポッターを見ては、「ママ!!」と振り返り満面の微笑みを見せた。
たまたま、その時副校長先生がご担当くださったことも良かった。
私も熱心にお話を聞いていたし、娘と母は校舎の綺麗さに嬉しそうだった。
私も熱心にお話を聞いていたし、娘と母は校舎の綺麗さに嬉しそうだった。
途中、生徒さんが目の前を通過する機会があった。
私は「こんにちは」と言った。
娘がそれを見て、はっとして、「こんにちは」と、はにかみながら言った。
私は「こんにちは」と言った。
娘がそれを見て、はっとして、「こんにちは」と、はにかみながら言った。
しかし、生徒さんから返事はなく、足早に移動していた。
瞬時のすれ違いだったし、廊下や移動中の私語禁止のルールかもしれないと思い、私は特に気にしなかった。
帰りの電車で娘は、大妻中学校でいただいた小さなノートに、早速、感想を書き込んでいた。
「明るい。元気。図書館が綺麗。校舎全体が綺麗。」
予想通りの反応を嬉しく思う。
ただ、一言だけ気になった。
「挨拶をしてもらえなかったけれど、それ以外は満足・・・」
挨拶は、一瞬の出来事だ。
しかし、娘にとって少なからず、ショックを受けたようだった。
たまたま起こった小さな出来事だった。