<机上仮眠の結果>
机上に突っ伏す形で寝た娘は、15分後、タイマーを自分で止めた。
おはようと言って部屋の電気をつけると、とりあえず起こされて反射的にキレたりすることはなく、
黙ってクッションやブランケットを隣の椅子に移して伸びをしていた。
おはようと言って部屋の電気をつけると、とりあえず起こされて反射的にキレたりすることはなく、
黙ってクッションやブランケットを隣の椅子に移して伸びをしていた。
寝起きは、5分程ぼーっとしていたが、「勉強しよう」と本人から言い出した。
これだけでも大きな進歩だった。
前日までは、昼寝をさせると深く眠りすぎて、目覚まし時計で起きられず、理不尽にキレられていたのだ。
自分で起きられるだけでも良い方だし、怒られないだけ、私の負担も減る。
自分で起きられるだけでも良い方だし、怒られないだけ、私の負担も減る。
この仮眠で、どれ位体が回復しているのか分からなかったが、僅かながらも良い方向だった。
しかし、仮眠をしても、学力や集中力の低下を止めることはできなかった。
仮眠を取れば、もっと大きく自体が変化すると期待していた私は落ち込んだ。
カレンダーの組分けカウントダウンを見て、もどかしく思う。
いつもの様に、ガツガツと過ごしたかった。
机上の仮眠は、多少なりとも効果を見せ、理不尽にキレられる事態は、回避できたのだ。
それだけで十分と、私が割り切るべきだったのだと、今は思う。
数年見てきて知ったのだが、娘には、どうしようもなく体調のすぐれない時期があるようだ。
そんな時は机上の仮眠に加え、少しずつ眠る時間を早め、勉強量も減らす。
これが一番早い回復方法なのだが、この時はまだそれを知る由もない、手探りの時期だった。
この頃、試行錯誤した結果、小6になると、娘との衝突は一度もなかった。
親子の揉め事で時間を無駄にしたくなかったこともあるが、要領を得たこともある。
娘が怒る原因を、早くから取り除くことができたし、
私自身も目をつぶることや、辛抱強く待つことに慣れていったのだった。
私自身も目をつぶることや、辛抱強く待つことに慣れていったのだった。
しかし、この頃は違った。
どうして、やるべきことを、さっさと済ませることができないのだろう。
どうして、いざという時に、眠くなってしまうのだろう。
どうして、メリハリがないのだろう。
どうして、いざという時に、眠くなってしまうのだろう。
どうして、メリハリがないのだろう。
どうして、もたもたしているのだろう。
イライラとした気持ちが募った。
私は提出物を早く出すのが好きだ。
すぐに着手し、早めに仕上げて、残っている日で見直す余裕を持つタイプだ。
私の性格と、おっとりマイペースな娘は真逆。
当たり前のことだが、血を分けた娘であっても、全く違う人間なのだ。
当たり前のことだが、血を分けた娘であっても、全く違う人間なのだ。
阿吽の呼吸で進むわけもないし、合わないところは合わない。
そのことが、まだ理解できていなかったのかもしれなかった。
そして、ある朝、私達はとうとう衝突した。
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