不屈の闘志 -娘と私の2年間 偏差値35からの中学受験-

鬼が出るか蛇が出るか。唐突に中学受験をすることになった母と娘。偏差値35から偏差値62。紆余曲折2年間の回顧録

小5夏。組分けテスト直後。雨雲に気が付かない私は、幸せでいっぱいだったのだった。

<組分け当日>

試験後、いつも通り夫から連絡が来た。

 

「無事に終わりました。今から帰ります」と書いてある。

「様子はどう?うまくいった?」といつも通り返事をした。

 

この夏はよく頑張った。

予定していたママ塾課題も、かなりやり込んだ。

特に後半は、集中力もあったし、コンディションも良かった。

何より先日のレベルアップで信じられない結果も出した。

 

これだけやったのだ。

結果がテストの何らかの良い形となって、返ってくるに違いない。

 

私達がこの夏休みに考え、目指していることとして、
早稲アカの「もう一つ上のクラスに入る」というものがあった。

 

クラスが代われば、担任の先生も変わってしまう。
しかし、娘は、こんなに懐いているH先生から、担任の先生が代わっても、
なお、一つ上のクラスに上がりたいと望んでいた。

 

最終的にどのクラスに在籍した状態で、受験に突入するか分からないが、
望むクラスの授業を、一度は体験させてあげたかった。

 

もしかしたら、本当にこの勢いに乗って、上のクラスに上がってしまうかもしれない。

 

上のクラスは、厳しそうなベテランの先生だった。

クラスアップが決まったら、すぐに先生にご挨拶に伺わなくては。

呑気に、そんなことも考えていた。


夫からの返事はなかなか来なかった。

同じ試験会場で会ったお友達と一緒に帰っているのかもしれない。

 

今思うと、心が緩んでいたのだろうか。

 

通常なら、悪いことが怒る前は、「嫌な予感」がし、

それは当たってしまうことが多いのだが、

不思議なことに、得意の第六感も全く働いていなかった。

 

むしろ真逆で、とても満たされ、幸せだった。

ようやく夏が終わる。そう思い、ほっとした。

本当に幸せな日だったと思う。

 

私は鼻歌を歌い、

「開運!開運!」と言いながら、スマホを置いたまま、

手間がかかるお風呂のカビ取りをしていた。

 

ついでにシャワーも浴びて、機嫌よくリビングに戻った時に、

夫からの連絡が来ていることに気が付いた。

 

見ると、「今は何も話したくないって。すごい落ち込んでる」とある。

 

私は驚く。一体何が起こったというのだろう。想像もつかなかった。

 

幸せから一転、ここで初めて不安な気持ちになった。

もうすぐ一時間、もう帰って来てしまうではないか。

 

今から何ができる?

そう考えた私は、はっと気が付き、クローゼットに駆け込んだ。

そして、娘が泣いて飛び込んできた時の為に、

触り心地が柔らかい、娘の好きな服に着替えた。

 

間髪入れず、ガチャリと玄関が開く音がした。

 

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