<鷗友学園女子中学校見学 その2>
鷗友学園は理科にも力を入れているそうだ。
実験教室は、物理室、化学室が2つ、生物室、地学室と5つもある。
それぞれの部屋に適した実験器具を備えている。
廊下には解剖された生物のホルマリン漬けがあった。
娘が興味深く見ている。
小学校で行われた理科の実験で起こった事件が受験の引き金だったので、
娘にとって実験は重要なことなのだと改めて知る。
鷗友学園は、実験室の他、畑まであって園芸実習もするのだそうだ。
中学1年生は週2時間、自分の畑で野菜を育てるらしい。
そして野菜を食する家庭科にもつながっていくのだそうだ。
私は感動した。
都内では、体験させてあげたくても、なかなかさせてあげられない。
都内に畑がある学校も珍しいし、とてもありがたい機会だと思った。
校内では部活動も活発に行われていた。
バトントワリング部の練習はとても厳しそうだった。
華やかな表舞台の裏側には地道な努力が沢山あることを改めて思う。
やがてグラウンドへ案内していただいた。
「外部の施設を使わず、ここで体育祭を行うのですよ。」と先生がおっしゃた。
私の知る限り初めて聞いた話だ。
自分たちの慣れ親しんだグラウンドで体育祭を行えるのは、
生徒さん達にとって、より楽しく思い出深いものになるだろう。
更に進むと、ソフトボール部が活動していた。
驚いたことに、練習中にも関わらず、私達の姿を見るなり、
パッとベースボールキャップを取って頭をさげ、
「こんにちは!」と元気に挨拶して下さるではないか。
私や娘も感動したが、やはり一番喜んだのは、元野球部だった夫だった。
帰り道は繰り返し
「ソフトボール部は素敵だね。パパはソフトボール部に入って欲しい」
と、何度も娘に言っていた。
娘は娘で
「私は球技は苦手なんだよ。パパごめんね」とあっさり断っていたが
微笑ましい会話だった。
体育館を見学した際、上にはプールがあると先生がおっしゃた。
ダメもとでプールの見学を訪ねてみたが、
「大丈夫ですよ。普段は案内しないのですが」とプールへご案内していただけた。
綺麗なプールだった。
水泳部の方々が気持ちよさそうに泳いでいた。
今度は娘が感動する番だった。
娘は
「早く受験が終わって中学生になって、好きな部活入ってあんな風に、イキイキと過ごしたいな。」と言っていた。
帰り道もまた、ソフトボール部の生徒さん達と出会ったが、
その時も同じようにキャップを外して、挨拶してくださった。
その姿は、とても印象に残った。
学習環境は整っている上、
礼儀正しく、しっかりとした生徒さんが多いというイメージを持って帰路に就いた。