不屈の闘志 -娘と私の2年間 偏差値35からの中学受験-

鬼が出るか蛇が出るか。唐突に中学受験をすることになった母と娘。偏差値35から偏差値62。紆余曲折2年間の回顧録

小5、秋。共立女子中学校の文化祭2。ぎっくり腰

<共立女子中学校 文化祭とぎっくり腰>

 

昨日までのあらすじを少し書く。

私達は、共立祭と呼ばれる共立女子中学校の文化祭に来ていた。

 

それぞれのブースを楽しんでいたが、ふと陸上部のブースにある肺活量測定器が目に付いた。

 

私は肺活量には自信があったし、
記録を塗る変えると黒板にイニシャルを書いて頂ける仕組みだったこともあり、張り切ってやった。

結果、記録は更新され、私のイニシャルが黒板に書かれる最も誇らしい瞬間だった。


が、その時だ。

頼んでもいないのに、夫が「俺もやりたいな。やってもいいすか」と無邪気に言い出した。

 

私は振り返り、
『お願いだからここは、花を持たせて。折角ランキングを塗り替える瞬間だから、やめて』と
夫をにらみつけて、首をブンブンと横に振るが

 

「もちろん、男性もいいですよー!」と生徒さん達の明るいお返事を受けて、
明らかに張り切った顔をしている。

 

私の視線は気が付いてもらえなかった。


夫は、嬉しそうに息を吸い込み、わざとらしく、ゆっくりと息を吐き出す。

ゆっくり息を吐くので、肺活量メーターのメモリがゆったり

ぐぐぐぐぐ・・・と動いていく。

 

途中から部屋にいる生徒さん達がざわめき始めた。

そして、「すごーーい!!!どこまで行くの???」と集まってきた。

 

顔は見えないが、明らかにしてやったり顔であろう夫は、

そのままゆっくりと息を吐き出して、とうとうMAX値を振り切った。

 

生徒さん達が

「きゃーー!!!」

「計測不可能!計測不可能!!!!」

「最大値を超えました!!!」と大騒ぎになった。

 

その部にいた、他の在校生も集まってきて、

部屋にいた皆様に拍手をされた夫は嬉しそうだ。

 

黒板に走ってイニシャルと『計測不可能!最大値を超えました!!」と

書かれた夫は更にニヤニヤして嬉しそうだった。

 

私は心から怒っていた。

夫にはできるスポーツが沢山あるじゃないか、

この時くらい、たった一度くらい、私に花を持たせてくれたった良かったのに。

 

私は不貞腐れていたが、夫は舞い上がって気が付いていないようだ。

 

その先に、背筋力を測る測定器があった。

不機嫌な気持ちだったので、負荷のかかる姿勢など何も考えずに

怒りに任せて、力いっぱい棒を引いた。

 

その時だ。ぴきっと腰に違和感を感じた。

 

辛うじて、部屋を出るまで笑顔で耐えたが、


「さっき背筋力の時に、腰をやっちゃったかもしれない。帰らなきゃ」と

言う羽目になってしまった。

 

家に帰ってから私はシップを貼って横たわった。
まさかぎっくり腰じゃないだろうな、と不安になりながら、

昔の会社のぎっくり腰の達人達にLINEを送る。

 

「ご無沙汰しています。とうとう私も例の『魔女の一撃』を受けてしまったかもしれないです・・・」と書くと、達人達から続々と返事が来た。

 

どうやら動けている今の様子からすると、まだこれは『魔女の一撃』ではなく、

『魔女の挨拶』レベルの様だ。少し安心した。

 

夫が心配そうに寝室を覗きに来る。

「大丈夫?」と優しい声で言うので、

 

「元はと言えば〇〇(夫の名前)が悪いんだからね、

折角、私が肺活量で記録出したのに、横取りするなんて大人げないよ。

わざとらしく、あんなにゆっくり息吐いちゃったりしてさ。」

と涙目になって怒ると

 

夫は「あはは。ごめんごめん!」と大笑いしていた。

 

側にいた娘がぼそりと言う。

「いや、二人とも大人げないでしょ。何やってるの。

私の為の学校見学なのに、もう!ほんと意味わかんない」

と言って怒りながら笑っている。

 

私も釣られて笑い、「いてて」と腰に手を当てた。
笑うと痛みが腰に響いた。

 

この日のことは、今でもよく話す。

娘の中学受験史上、家族にとって5本の指に入る印象的な一日になった。 

 

 

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