不屈の闘志 -娘と私の2年間 偏差値35からの中学受験-

鬼が出るか蛇が出るか。唐突に中学受験をすることになった母と娘。偏差値35から偏差値62。紆余曲折2年間の回顧録

小5、秋。2クール目のYT週テスト前。ベランダに立てこもる娘。

<ベランダ立てこもり>


その週のテストは、

算数が流水算、国語が俳句、理科は水溶液、そして社会は江戸だった。

しかし、進捗の速いH先生の算数は、次の仕事算に入っていた。

 

テストと授業がずれてしまうと厳しい。
宿題がテストの勉強にならない為、別途勉強時間を作らなくてはならないのだ。

 

間が悪い事に
娘からの情報でYT週テスト問題集を手に入れたばかりだった。

 

それまでは予習シリーズをベースに週テスト対策をしていたが、
問題集は、きちんとCコース用の難しい問題がある。

 

この辺りに、この週の難しさがあったと思う。

 

その日は水曜日でスイミングの日だったが

4時間授業で帰宅した為、私達は宿題の仕事算の勉強を始めた。

 

しかし
大人からすると簡単に想像できることが、小学生には難しいらしく、問題文に一つ一つ引っかかる。

 

同じ仕事をして「一人は20日で終わるが、もう一人が30日かかる」という設定から

顔をしかめるし、そのまま二人で作業を進めることにも、混乱している。

 

20日で終わるAさんの方が優秀かもしれないし、作業量は多いかもしれないけれど

二人で納期までに仕上げなくてはいけないんだよ」と言うと、小さくうなずく。

 

しかし問題はどんどん複雑になる。
20日で作業の終わるAさんも、30日かかるBさんも休暇を取ったりするのだ。

 

娘が苛立ち、態度が悪くなってきた。

 

なだめながら教えていたが、スイミングの時間までのプレッシャーもあり、

次第に悪態をつき始めた。

 

問題も読まずに、「何言ってるかわかんない」と投げ出したり、

プリントをぐちゃぐちゃにしたり、机に突っ伏して寝たり、

文字を書きなぐってつぶしたり、テキストを机から落としたりする。

 

これじゃ進むものも進まない。

 

とうとう私も怒って「勝手にしなさい」と言って席を立ち別室へ行った。

 

すると、私の言葉に、娘は裸足のままベランダに行き、立てこもってしまったのだ。

 

ベランダの外から、娘が泣きながら言う。

「ママは私がどうなったっていいんだね!」

 

愛情試しというか肝試しというか、もうめちゃくちゃだ。

 

「そんなわけないでしょう。風邪引くから中に入りなさい」と私も窓越しに言うが

娘はベランダで大声で泣いたままだ。

 

今度こそ、ご近所さんも心配なさる。

せめて母がいれば良かったのだが、その日母は不在だった。

スイミングバスにはもう間に合わない。

 

夫に電話したが、繋がらないのでLINEする。
「スイミングも休み、裸足のままベランダに立てこもり。

今度こそ、ご近所さんに通報されちゃうかも。」

 

娘は電話したりLINEしたりする私をちらっと見てピタリと泣くのをやめた。

塾へ連絡していると勘違いしたのかもしれない。

 

私はしばらく考え、紙に文字を書いて半分に折りたたんで窓に貼り付け、

そっと階段を降りた。

  

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