不屈の闘志 -娘と私の2年間 偏差値35からの中学受験-

鬼が出るか蛇が出るか。唐突に中学受験をすることになった母と娘。偏差値35から偏差値62。紆余曲折2年間の回顧録

小5、1月。インフルエンザからの復帰後。休んだ分のノートはどうしよう。

<インフルエンザ復帰後。欠席分のノートはどうしよう>

発熱し、言葉も発せられなくなるほどの状態から

少しずつ回復したので、体力が低下は覚悟していた。

 

再びハードな日常生活に戻ったところで、

よろよろとした一週間を過ごすだろうことを考えていたが

思いの他、娘は元気だった。

 

むしろこの一週間で、

とっくに限界を超えていた体をしっかり休ませることができたのかもしれない。

 

年齢の差だろうか。

体力を失い、はぁはぁと言いながら動く私とは大違いだ。

 

復帰して初回の算数が一番緊張したようだ。

 

「とりあえず、いつも通り頑張ってきて。

お友達と話せたらノートのコピーをいただけないか聞いてみて」とだけ言った。

 

お弁当は少量にしようと思ったが「いつも通り食べたい」と言うので

少し少な目の御飯、野菜とチキンのトマト煮込み、林檎とランチョンマットを持たせた。

御飯とトマト煮はサーモスの保温ジャーで温かいし、

長時間煮込んでおいたので、消化も良いだろう。

  

塾弁の量は個々人によりバラバラだ。

二段弁当や大きめのお弁当箱でしっかり食事をする人が多いが

中には、少しつまむ程度の人もいる。

 

娘は食事命なので、食べなかったら、お腹が空いて次の授業が受けられないと言う。

 

しかし、食べるのが遅いので、次の授業ギリギリまで食べているようだった。

先生の点呼の時に大急ぎで、残りの果物を口に全てを入れ

「満月!」と呼ぶ先生に「ふぁーい」と口を開かず返事をしているらしい。

 

精神年齢が高い人が揃う、上のクラスにアップした後でも

相変わらずマイペースに食事をしている様だった。

 

嬉しいことは、この時に起こっていた。

 

自宅に帰って娘が興奮してノートを取り出す。

「ママ!!!見て見て!!」

「あのね、今日ね、私がお弁当食べている時、

Sちゃんが休んだ分のノートを写してくれたの!!すごくない!!」

 

娘は『憧れのSちゃん』が自分のノートに文字を書いてくれたどころか

『休んだ日のノートを写してくれた』と知って、とても嬉しかったそうだ。

 

え!と驚いてノートを見ると、綺麗な文字でノートが写してある。

更には、きちんと色ペンで色まで付けてある。


何て優しいお友達なんだろう。ありがたくて私も胸が熱くなる。

 

当時の娘は背が小さく、ちょっとぽっちゃりしていた。

動作もゆっくりしていて、ゆるキャラの様な感じだった。

 

その娘が、リスの様に両頬にお弁当をほおばっている間に

お友達はノートを写してくれたというのか。

 

「すごい!!なんてできた優しい人なの!ママも次会ったら御礼を言うね」と言った。

 

そして『この恩は忘れない』と私は思った。

組分けも近く、不安でいっぱいだった日に心が救われたできごとだった。 

 

娘は、Sちゃんと同じことをできる高等技術は持ち合わせていないが

この先Sちゃんが、授業を休んだ時は、

必ずコピーして、手紙をつけて速達で送るようにしよう。

 

私はそう決めた。


実際、ここから1年の間に何度もコピーを送る機会に恵まれた。

娘と封筒をポストに投函する度、何度も心の中で思った。

「Sちゃん、あの時はありがとう」

 

あの時の気持ちは今でも忘れない。

人の優しさに心から感謝した日だった。

 

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