<NN 難関プログレス>
小学校が始まり、新学期が始まった。
日常の慌ただしさが戻ってきた。
そんなある日、K先生から後程お話があります。と言われた。
この間の合不合判定テストの算数の結果から、何かご注意や指導だろうかと憂鬱に思う。
それともこの間あっけなく敗れたNN雙葉の話だろうか。
話の内容は娘が熱望していた「難プロに通う権利が獲得できた」という話だった。
「満月は大喜びでしたよ」と先生がおっしゃる。
「NN雙葉は残念でしたが、満月の志望校を考えると、逆にこれは良いことかしれません」そう先生はおっしゃった。
帰宅すると娘が「ママー!電話来た?」と嬉しそうに玄関から叫ぶ。
「NN難プロ合格おめでとう!!」というと
「やったー!!願いが叶った!!!」と言って飛び跳ねた。
「他に誰が決まったの?」と聞くと
「知らない。でも知らなくていい。
だってさ、わざわざ他の校舎に授業を受けに行くんだから、
知っている人がいたら話すけど、誰も知り合いがいなくてもそれはそれでいいよ。
集中できるし」と娘は答えた。
確かにNN難プロは、複数の校舎で行われるので、受講する権利を得たとしても
同じ校舎とは限らないが
そんなことを考えていたのか、と驚いた。
娘は「絶対に難プロに入りたい」と小5から熱く語っていた。
特に塾の先生から言われたわけではないが、今回初めて知ったこととして、
今や遠くの校舎にいらっしゃる理科のK先生に度々相談していたようだ。
「私は〇〇中に入りたい。だけどNN冠校に行きたくないんです」と相談し
「NN難関プログレスという難関私立校向けのNNもありますよ」と教えていただたのだそうだ。
なぜ難プロにこだわるのか聞いてみたところ、いくつかの答えが返ってきた。
まず、その冠校を受けないと決めているのに、冠校クラスに入ると居心地が悪いし
授業に集中できないと思うこと。
もしNN冠校内で良い点数が取れたとしても、それは通っている冠校に対しての評価なので
自分の志望校に対してどうなのか分からず、喜べないこと。
もしNN冠校で友達ができてしまったら、尚更裏切る様で申し訳なく思うこと。
そんな風に考え、理科の補習中に先生に相談していたのかと驚く。
娘は幼いタイプなので、ついこちらもそういう目で見てしまうが
娘は娘なりに、しっかり考えて進みたい方向を選んでいたのだというのだ。
小6に入り、自分の憧れの志望校ができてから、ぐっと大人びたように思う。
自分がその学校に入る為に、どうしたら良いか?ということを
私に丸投げするのではなく、自分なりに考えている様だ。
知らぬ間に成長している娘を頼もしく思った。