不屈の闘志 -娘と私の2年間 偏差値35からの中学受験-

鬼が出るか蛇が出るか。唐突に中学受験をすることになった母と娘。偏差値35から偏差値62。紆余曲折2年間の回顧録

小6、7月。合不合判定テスト当日の朝。ようやくトイレから出てきた娘

<合不合判定テスト当日の朝2。トイレから出てきた娘>

時間になっても娘は出てこなかった。

 

私は耐えられず、もう一度夫に「もう休ませよう」と言うが、夫は動かない。

こういう時の夫は静かで、何を考えているのか分からない。

 

夫が算出したギリギリの出発時間を5分過ぎた頃、

ようやく娘がトイレから出てきた。

 

そして、無言のまま玄関のリュックを背負い、靴を履いた。

夫がそれに合わせて素早く動き、あれよあれよという間に、二人は出発してしまった。 

 

取り残された私は、慌てて窓から顔を出す。

 

メッセージの書かれたハチマキを結び付けたリュックが遠くに見えた。

 

あまり展開の速さに「頑張ってね」とも言えなかったし

お腹の状態の確認もできなかった。

 

今からLINEしても焦らせるだけなので、我慢してじっと待つ。

何とも不甲斐なく、自分の非力さを感じた。

 

連絡が来たのは1時間後だった。

「ギリギリ間に合った。出たみたい」とのことだった。

 

大きくため息をついて、机に突っ伏す。

母親として、タックルしてでも止めなければいけない体調の時もある。

母親として、本人の意思を尊重し、どっしり構えて見送る懐の深さも必要になる。

 

どこで線を引くか、その判断が難しかった。

 

ため息をつきながら、受験の記録の腹痛問題について書いてあるページを読み返す。

腹痛は久しぶりだ。

 

過去の記録から読み返すと、娘の腹痛は2種類ある様だ。

 

一つ目は、それまでは意識していなかったが、いざその局面を迎えると

「緊張で心がざわつく時」。比較的悩んだ時間が短いケース。

 

例えばベテランであるK先生に声をかける時にも勇気が必要で、

都度緊張してお腹が痛くなったそうだが、下すまでには至らなかった。

 

お腹を下すレベルになるのは、もうワンランク上の緊張がある時だ。

久しぶりのテストや、前々から不安を抱えているもの。

強い思い入れがあるもの、失敗すると後で長引くものなど

長期間不安が続いた時に起こる様だった。

 

しかしながら、運動会の時の様に緊張していても、腹痛は起こらないこともある。

この辺りに鍵がありそうだった。

 

お腹を下すと、まるで厄払いの様にケロッとして「強い娘」が誕生する。

 

冷静に考えていくうちに、

今私がすべきことは、今回娘が「長らく抱えていた不安」を聞くことだと分かってきた。

「今日のテストへの思い入れ」についても、改めて知る必要があるだろう。

 

試験が終わるまで長かった。

掃除もする気にならず、ソファに横になりながら天井のライトを見ていた。 

 

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