不屈の闘志 -娘と私の2年間 偏差値35からの中学受験-

鬼が出るか蛇が出るか。唐突に中学受験をすることになった母と娘。偏差値35から偏差値62。紆余曲折2年間の回顧録

小6、8月。夏合宿から帰る日。夫のその後と娘の様子。栄光の架橋。

<合宿から帰る日、その後>

夫は内視鏡の検査に行ったきり随分と戻ってこなかった。

大慌てで出てきたので読み物も何も持って来ていない。

「合宿の間は受験から離れる」と決めていたが、

結局いつも読んでいる黒い講師のブログを読んだり、

受験校について調べたりしていた。

 

受験校について調べていると、時間が経つのが早い。

夫が歩いて出てきた。

 

内視鏡で取ってもらえたよ!何か内視鏡から小さな道具が道具が出て、

それで先生が種をうまく挟んで引っ張り出してくれたよ。

 

結構大きくてさ。

先生も『大きな種ですね』って言ってたよ。

危なかったな。良かった。会社に電話してくる」

そう言って夫は少し離れた場所に移動した。

 

声をかけてもらえなかったので御礼を言いそびれてしまったが

腕の良いお医者様に感謝しかない。

外から切る様な大掛かりな手術にならなくて本当に有難かった。

 

戻ってきた夫に「上司は何て?」と聞くと

「取れて良かった。それにしても、朝からプラムだなんて、

随分優雅な朝食だなって。」言われたと、夫が笑う。

 

「もう、笑えないよ。心配したんだよ」と言うと、

「ごめんごめん、俺も焦ったよ」とようやく真顔で夫が言った。

 

上司もほっとされたことだろう。

夫は帰宅後荷物を取り、すぐに会社に向かった。

 

私は娘を迎える準備をする。

お風呂を洗い、娘が好きなおやつを揃え、部屋を掃除し

ワセアカマイページを見ながら頃合いを見計らって、迎えに行った。

 

娘は昨年同様、ハチマキをしめたまま、バスの中から

私を見つけて、ブンブンとバスから手を振っている。

そして、Sちゃんと元気よく降りてきた。

 

「もう、うちらやばかったんだよね」と娘が言う。

「一番泣いたよね。涙、止まんなくてやばかったよね」とSちゃんも言う。

私は二人の話をニコニコと聞いていた。

何て心の熱い素敵なお友達なのだろう。

 

ワセアカ合宿では、夜、映像を見たのだそうだ。

そこでは御三家の校舎からスタートし、懸命に勉強する過去の6年生が写っている。

 

夏を終え、冬を終え、そして受験当日を迎え

行くぞという意気込みながら受験へ向かう。

 

そして、合格発表の日を迎える。合格して叫ぶ姿。嬉しくて泣く姿。

 

そしてゆずの「栄光の架け橋」が流れるのだそうだ。

 

「今でも思い出すと泣いちゃいそう」と娘が言う。

「次は私達だね!」とSちゃんが言う。

「うん!夏頑張ろうね!!」と娘が言い、二人は熱く語り合って別れた。

 

「どうだった?」と聞くと

「今年は小5よりずっと勉強させられてきつかったよ。ママ塾よりは楽だけどね。

栄光の架け橋を聞きながら、すっごい泣いて、感動して、私も頑張ろうって思えたよ」

と娘は言った。

 

「いよいよ、今度は私達の番が来たって覚悟ができたよ」

そう、力強く言う娘の体は、数日前より、ひとまわりもふた回りも大きく見えた。

 

 ↓ランキングに参加しています。いつも応援して下さりありがとうございます。
 にほんブログ村 受験ブログへ にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(早稲アカ)へ  にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(サピックス)へ  にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(自宅学習組)へ  ブログランキング・にほんブログ村へ