不屈の闘志 -娘と私の2年間 偏差値35からの中学受験-

鬼が出るか蛇が出るか。唐突に中学受験をすることになった母と娘。偏差値35から偏差値62。紆余曲折2年間の回顧録

小6、8月。夏期講習後半。負のループの出口はどこにあるのか。

<未来の自分は誰が作る?>

その晩娘はすやすやと眠った。

10時間以上眠って、大分元気になった様に見えた。

 

朝食は様子を見て、消化の良いお粥にしたが、

「これじゃ足りないよー」と言って、お替りまでしていたので食欲も大丈夫そうだ。

 

今日は朝から社会の夏期講習がある。

9日間ママ塾で社会に漬け込んだ甲斐があったか、「旧国名を見てから行こうかな」と

塾の前に珍しく社会の勉強をしていた。

旧国名はICレコーダーで録音していたこともあり、何だか親しみがあるのだそうだ。

 

しかし、迎えに行くと娘はブスっとして機嫌が悪かった。

どうしたの?と聞いてもすぐに返事をしない。こういう時の娘は少し面倒だ。

 

いつもは帰宅するとすぐに勉強をするのだが、その日は娘の様子を見守る。

お腹はどう?と聞くともう平気だと言うので

娘の好きなおやつを出した。

 

直径3センチほどの小さなスイートポテトは、娘の好物だ。

大量に作って冷凍してある。

 

食べると娘がポロポロと涙をこぼし始めた。

つらいことがあった時こそ、好きなものが胸に染みる。私もそうだ。

 

「どうしたの?」とここで改めて声をかける。

「今日は、何もかもうまくいかなくて」と娘が言う。

 

聞くと社会の小テストで躓いた。

そこで動揺し、更に算数の小テストで躓いた。

その後、何もかも裏目に出て、算数の順位も前回の4位から大幅に下がり

全てが悪い方、悪い方に向かったのだそうだ。

 

私は帰宅から2時間半娘の話を聞いていた。

「大変だったね」とか「つらかったね」とか「病み上がりだもんね」と慰める。

 

少し落ち着いた頃、

「『今日の自分を作ったのは誰だ』と思う?」と聞いてみた。

「私」と娘は即答する。

これはいつも私が言っているセリフだからだ。

 

今日言いたいのはその先だ。

 

「うん。そうだね。じゃあ『未来の自分を作るのは誰だ』と思う?」と私は聞く。

「今日の私」と娘が言う。

 

それ以上は黙っていた。娘も黙って考えている。

 

かなりの時間が経った。

そして、やっと「そうか」と娘が言って宿題を出してきた。

 

「もし失敗したからって、いつまでもくよくよしたり、

『やーめた』ってあきらめちゃったら未来の私が変わっちゃうんだ」

 

「そうだね」と私は言った。

 

「病気は仕方ない。早く治すしかないよね。

でも、未来は今の自分が作ってるんだよね。」と私は続ける。

 

「人間だから、くじけることや失敗することもある。当然だよね。

そういう時、つらいよね、イライラするよね、やる気なくなるよね。

多かれ少なかれ、大人だって、そういう気持ちになると思う。

大切なのは、その後だね」とだけ伝えた。

 

この先は娘の世界だ。

 

私は黙って見守った。

 

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