不屈の闘志 -娘と私の2年間 偏差値35からの中学受験-

鬼が出るか蛇が出るか。唐突に中学受験をすることになった母と娘。偏差値35から偏差値62。紆余曲折2年間の回顧録

初陣から帰還。おやおや、無傷のようだ。

<初めての組分け当日>

 
 
組分け試験は、近くの学校で行われた。
 
後々知っていくことであるが、試験の間、学校説明会を実施している学校もあるし
校舎を見ることができたり、駅からの様子や時間もわかるので、付き添いの親としても勉強になった。
 
当日の娘は少し緊張していた。
でも、プレッシャーはないようだった。
 
「いってらっしゃい」と玄関で送り出し、すぐさま仕事の為の調べものに取り掛かった。
 
この時期は、大きな案件を抱えていて、過大な負荷がかかっていた。
正直に言うと、心は完全に仕事に向いていたので、常に、心と仕事が切り離せない状態にいた。
 
その状態でも、なるべく残業を減らし、通勤時間も昼休みも受験算数に充ててきた。
納期を押すことはなかったが、思考の時間や、調査の時間が圧倒的に足りない。
駅から家までの15分、深夜、朝晩のベッドの中、休みの日。

その休みの日も、最近は勉強を教えていたので、仕事に割ける時間がどんどん減ってくる。
精神的に、余裕がなくなっていた。
両立。両立できているのだろうか、職場で100%のパフォーマンスをできているかだろうか、不安だ。
普段、全力疾走していて気が付かないが、一人の時間になると、かなり追い詰められているのがわかった。
このままでは、自分の仕事ぶりに自信がなくなりそうだ。
冷静さを取り戻さなければいけない。感情的になるのはやめよう。

気付けば、数時間、あっという間に娘と夫が帰宅した。
予想に反し、帰るなり泣くだろうと思っていた娘は、ケロッとしていた。
 
後にも先にも、一番軽い気持ちで受けた試験だったかもしれない。
 
考えれば、戦に向かったが、何も知らない娘は、的外れな場所にいた様なものだ。
ダメージを受けるわけはない。そうか、考え過ぎだったか。良かった。
 
「やっぱり難しかった」とだけ言っていた。
 
 
「自己採点をしてみようか」と言って問題を見る。
 
まず国語。
これが読解問題の文章か。知識も出るのか。思ったよりボリュームがある。
しかし、加筆はなく、真っ白だった。
そうか、大事なところに線を引くことさえ、知らないんだなと思う。
 
私は学生時代、読み漁った本の中で、現代文に関しては崇拝している先生がいる。
自分の通っていた予備校や学校の先生の説明では伸びなかった現代文が、この本を読み、自分なりにアレンジして解き続けた結果、みるみる上がったのだ。懐かしい。

教えるより前に、私自身の現代文を解く能力も、劣化しているに違いない。
久しぶりに、読み直そうと思い、早速、AMAZONで2冊購入した。心が少し潤った。
 

 

問題を見る。
選択肢問題でも、消去した印も付いていなければ、最終的に選んだ番号に印も付いていない。
そうか、こういうことも知らないのかと思う。
国語に対し、今までは全く見てこなかったが、これからは見てあげた方が良いかもしれない。
今の段階で、自己採点は難しそうだ。
 

次に算数を見た。
こちらはもっと厳しい。計算問題に着手した形跡はある。
後は、どこまで解いたのだろう。
 
ここで、はっとする。そうか、あの宿題は組分け対策だったのかと。
ようやく、その日習ってもいない単元の宿題が、しかも大量に出された理由が分かった。そういうことなのか。
 
一緒に解き直しをしたかったが、疲れているようなのでその日はやめた。
 
この時は、私も娘と同様ダメージは受けていなかった。
 
むしろ、泣かずに帰ってきた今日に、ほっとしていた。
励ますのはエネルギーがいるのだ。
今日は助かった。
 
後は結果を待とう。